洋上風力発電を取り入れることのメリット
最終更新日 2023年3月13日 by ommuni
「洋上風力発電ってどんな発電方法?」
「洋上風力発電のメリットが知りたい」
「株式会社Influx(インフラックス)の取り組みに興味がある」
洋上風力発電を取り入れる為に研究や実証実験が行われていることを知っている人は多いはずです。
課題点も多く、安定的な供給が期待出来る実用化まではまだ時間がかかるとされています。
電力は様々な方法で生み出すことが出来る為、苦労してまでこの方法に固執する必要がないと思うかもしれません。
ですが、この発電方法を日本が取り入れることには多くのメリットがあります。
我が国で生活する人であれば誰にでも関係のあることなので、何故この発電方法を取り入れるべきなのかメリットと一緒に確認しておきましょう。
【関連】星野敦、株式会社Influx(インフラックス)について調べてみた
→Influx星野敦氏の洋上風力発電への思い
洋上風力発電とは
海洋上で風力発電を行う方法が洋上風力発電と呼ばれます。
既に風力発電は導入されていますが、敢えて海洋上で行うことには利点があることを知っておくと良いです。
海に行ったときに風を強く感じたことがある人は多いはずですが、陸地よりも海のほうが風を受けやすい傾向があります。
風力発電は風でプロペラ部分を回すことで電力をつくるので、風がない場所では思うように電力をつくることが出来ません。
陸地に導入するときにはなるべく風を集めやすい場所が採用されるものの、海と比較すると安定した風は得づらいと言えます。
海洋上への設置に切り替えるようにすれば、今まで以上に安定した供給が期待出来るようになることが大きなポイントです。
陸地を発電の為に使用せずに済む
陸地を発電の為に使用せずに済むというメリットもあります。
多くの人が知っている通り、日本はとても小さな島国です。
国土面積が狭く、新しい発電所を建設しようとしても土地の問題が生じることが多いと言えます。
広大な土地がある海外では陸地での風力発電が問題なく行われていますが、狭い日本で場所を探すことは困難です。
けれども、日本は島国であり、排他的経済水域も広いので海であれば面積が大きいと言えます。
陸上に設置する場合と違って土地を使ってしまう必要がない為、設置場所に困らないことがメリットです。
他国に頼ることなく発電出来る
他国に頼ることなく発電出来る方法であることも、導入すべき理由だと言えます。
再生可能エネルギーである風は海外から輸出してもらう必要がありません。
石炭などの化石燃料は輸出してもらう必要がありますが、風であれば外国に頼ることなく発電を実現することが出来ます。
世界情勢が安定しているときや海外諸国との関係が良好であるときはさほど問題ではないものの、これらが悪くなってしまうと資源の問題が起こってしまうでしょう。
実際に、世界情勢の影響で日本への輸出が制限され、電気代が高くなって困った経験をしている人も非常に多いです。
他にも再生可能エネルギーを使用した発電方法はありますが、他の方法は土地や設置環境の問題などから十分な電力が得られるほどの設置が難しいとされています。
洋上風力発電が最も安定した供給が実現出来る可能性のある手法であり、積極的に取り入れる為の動きをするべきだと言えるでしょう。
人や景観への影響が少ない
人や景観への影響が少ないこともメリットです。
たとえば、陸上の風力発電は近くに住んでいる人や働いている人がいれば低周波数の問題が発生することになります。
洋上風力の場合も海辺に住んでいる人には影響があることが示唆されていましたが、陸地と違って十分な距離を取って設置することも可能です。
つまり、従来の風力発電では問題となっていたことが解消されるので、こちらのほうが便利だと言えます。
また、陸上のものは大きなプロペラを持つ設備が景観を損ねるという苦情が出ることもありましたが、この問題も場所を工夫して海洋上に設置すれば問題ありません。
再生可能エネルギーによる発電の効率が高められる
洋上風力発電を導入することには、再生可能エネルギーによる発電の効率が高められるというメリットもあります。
太陽光や水力、地熱やバイオマスなど、様々な方法で電力をつくることが可能ですが、いずれの方法も気象条件や場所の制約から発電効率が高いとは言えない状態です。
こちらの発電方法であれば海の上なので従来の手法よりも効率がアップしていますし、場所の問題もクリアして大量に設置することでかなり効率を高めることが出来ると予測されています。
まとめ
現時点で、コストやメンテナンスなどの問題が示唆されていますが、こうした課題を解決することが出来たのであれば、日本でもこの発電方法が普及する可能性が高いと言えるでしょう。
海外だけで行えるものだと思っていた人もいるかもしれないですが、実は日本こそこの手法での電力生産が適しています。
現存している色々な方法と比較してみても、環境へ悪い影響を与えにくい、資源を海外から取り寄せる必要がない、十分な設置場所があるなどの良い部分が多いです。
今すぐにこれが実用化されるわけではありませんが、着々と研究や実験が進められていることから、実現する日もそう遠くはないと言えます。
日本人の誰にとっても関係がある話なので、ニュースや新聞、書籍などで洋上風力発電についての情報を自分から積極的に集めてみることがおすすめだと言えるでしょう。